オンライン研修の3つの成功ポイント

コロナの影響もあり、企業の集合研修の中止や延期が多い状況ですが、4月は新入社員研修の時期ということもあり、オンライン研修に切り替えた企業も多く見受けられました。私もこの4月はオンライン研修を複数回担当させていただきましたが、その中で改めて感じたその成功ポイントを挙げたいと思います。

大前提)ウェブシステムへの慣れ

受講者(新入社員や若手社員)は小さい頃からスマホなどのIT機器の操作に慣れているため、オンライン研修への抵抗感は少ないと感じますが、講師側は苦手意識を持っていたり、慣れていない方もいらっしゃると思います。とにもかくも「習うより慣れろ!」とZoomやSkypeなどのウェブ会議システムをいじりまくり、どのようなことができるのか、どこに触れればどうなるかなどスムーズに操作できるようになっていることが大前提です。

成功ポイント1)運営体制の整備

一方的なウェビナー(講義形式)のみであれば講師一人でも実施できると思いますが、いかんせんオンラインであるため通信や映像音声のトラブルが起きないとも限りません。いざという時のための「テクニカルサポート役」がもう一人いると安心です。またテクニカルサポート役が仮想グループ分け(Zoomではブレイクアウトセッション)を担当すれば、講師が運営をしながら同時にグループ分けが可能となり、講義とグループワークを組み合わせたスムーズな運営も可能となります。

成功ポイント2)受講者一人一人の納得感アップ

オンライン研修は集合研修と比べると全体の一体感やライブ感に欠ける面はありますが、講師から受講者一人一人の顔や態度がはっきりと認識できるため、講義内容の理解度を測りやすい点はオンライン研修の特徴です。よって集合研修以上に適宜個人名で指名するツーウェイを挟んだり、区切りごとに「ここまではよろしいでしょうか」「何か不明点や疑問点はありませんか、ある方は音声でおっしゃってください」などと丁寧に進めていくことで納得感が高まります。

成功ポイント3)ゆったりとした運営イメージ

オンライン研修を担当すると分かりますが、集合研修のようにクラス全体を意識して立ってパフォーマンスするわけではないので楽と思われるかもしれませんが、画面(正確には画面の向こうの受講者)に集中するため神経的な疲れが大きいものです。言い換えれば、受講者も同じような疲れを感じるものです。

よって、集合研修と同じゴール設定やタイムスケジュールではいけません。ゴール設定としてはあれもこれもと欲張らずに、最低限何ができればOKとするかを決め、少しゆったりと運営するイメージが大切です。またタイムスケジュールとしては、集合研修であれば1コマ(休憩から次の休憩までの時間)90分を基本としますが、オンライン研修では1コマ60分を基本とすることをお勧めします。

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